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週次レビュー

2026-W32 / 生成 2026-08-11 11:46
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解答は既定で閉じています。分冊PDFと同じく、解く前に開かないこと。
今週のトレンド判断

初回調査。policy・standard由来のテーマ(経済安全保障/レアアース、蓄電池・電源産業戦略、ものづくり白書、REACH規制)は複数確認できたが、既出過去問(R5〜R8)との重複が大きく、確度「高」を付けたテーマの多くは総論としては既出の焼き直しである点に留意。出題されるとすれば角度を変えた具体化(都市鉱山の湿式製錬、金属負極表面処理各論、三価クロムめっき各論など)である可能性が高い。media発の半導体パッケージング(銅めっき微細配線・ガラスコア基板)は継続的な話題性があるが、academic/policyの裏付けが弱く確度は「中」に留める。

キーワード情報源減衰スコア
経済安全保障policy6.0新規
重要鉱物・レアアース供給網強靭化policy5.0新規
蓄電池・電源産業戦略policy3.0新規
金属負極表面処理・界面制御policy3.0新規
ものづくり白書2026policy3.0新規
水素社会推進・水電解電極触媒policy3.0新規
半導体パッケージング銅めっき微細配線media3.0新規
六価クロム代替・三価クロムめっきstandard2.0新規
REACH PFAS規制standard2.0新規
ガラスコア基板media2.0新規
JX金属半導体材料投資media2.0新規

必須科目Ⅰ2時間

この問題に取り組んでください。

Ⅰ-13枚以内トレンド確度高未着手
蓄電池・電源産業戦略に基づく国内製造基盤強化と資源制約への対応
電力需要の構造的な増加や重要鉱物の供給不安を背景に、蓄電池の国内生産基盤強化と資源制約への対応が政策課題となっている。また、蓄電池の高性能化・量産化には、電極・集電体界面における表面処理技術の高度化が不可欠である。 このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。 (1)蓄電池の国内生産基盤強化に関して、金属部門の技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。 (2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を金属部門の専門技術用語を交えて示せ。 (3)前問(2)で示した解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。 (4)前問(1)〜(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。
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出題根拠

経済産業省が2026-06-02、「蓄電池産業戦略」を「蓄電池・電源産業戦略」に改訂(第8回蓄電池産業戦略推進会議)。AIデータセンター等による電力需要急増を背景に、2030年代半ばまでに150GWh/年の国内製造基盤(マザー工場)確立を目標に掲げた。数値目標(150GWh/年、達成時期「2030年代半ば」)はMETI一次資料(プレスリリース本文・配布資料PDF)で検証済み(2026-08-05)。2026年1月の対日レアアース輸出管理強化も資源調達リスクの根拠として使用。R8-III-2「金属負極を用いた蓄電池の表面・界面課題」と題材は重なるが、あちらは表面技術者視点(Ⅲ)での電極界面の技術課題、本問は金属部門全体視点(必須Ⅰ)での産業政策・製造基盤・資源制約の課題であり、視座と論点が異なる。

解答骨子

(1)の観点例: 資源(調達安定性)=重要鉱物の対外依存とサプライチェーンの脆弱性/品質(量産化)=集電体・電極界面のコーティング均一性と歩留まりの確保/エネルギー(需給)=データセンター増加による電力需給ひっ迫と製造プロセスの省エネルギー化。(2)最重要課題は資源調達安定性 or 品質(受験者の設計次第)。解決策例: 都市鉱山からのリチウム・ニッケル回収技術(湿式製錬・選択的浸出)、代替材料(コバルトフリー正極等)の採用、集電体表面へのめっき・化成処理による界面抵抗低減とインラインセンシングによる品質管理。(3)のリスク例: Type A(新技術固有)=リサイクル原料由来の不純物混入による電池性能低下・内部短絡リスク/Type B(既存技術の適用範囲拡大)=集電体薄膜化に伴うめっき欠陥の見落とし増加/Type C(組織・体制)=急速な設備投資に対する品質保証体制・人材育成の遅れ。(4)技術者倫理(公衆の安全・品質データの信頼性)、資源の持続可能性(3R・資源循環)、将来世代への配慮。

留意点

数値目標(150GWh/年、達成時期「2030年代半ば」)は経産省一次資料で検証済み。答案作成時は数値をそのまま引用してよい。必須Ⅰは金属部門全体を見渡す視点が求められるため、表面技術に限定せず、材料選定・資源循環・量産プロセス管理など幅広い専門技術用語を使うこと。R5-I-1・R6-III-1・R8-I-1と資源制約の文脈が連続するため、経済安保の一般論だけで終わらせず、蓄電池・電源産業戦略という今回の新しい政策トピックを主軸に据えること。

選択科目Ⅱ-11時間

この問題に取り組んでください。

Ⅱ-1-11枚以内基礎確度高未着手
電気化学測定法(分極曲線測定・交流インピーダンス法のいずれか1つを選択)
金属材料や表面処理皮膜の耐食性評価に用いられる電気化学測定法について1つ挙げ、その原理、特徴並びに実用上の注意点について述べよ。なお、電気化学測定法とは、分極曲線測定や交流インピーダンス法(EIS)などを指すものとする。
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出題根拠

基礎ローテーション由来。config/core-topics.yaml の分析・評価技術カテゴリより id: e08「電気化学測定(分極曲線・交流インピーダンス)」を選定。weak_pointsが空のため「last_usedが古い/空欄」を適用した結果、分析・評価技術が最終出題R3・blank5年で全カテゴリ中最古(最大の空白)であり、うちe08は過去8年間で一度も出題されていない。電気化学測定は腐食・防食評価の基盤技術であり、R8-II-1-3「電位-pH図」など腐食理論系の出題と親和性が高い。

解答骨子

答案では分極曲線測定・EISのいずれか1つを選び、1枚(600字)以内で原理・特徴・実用上の注意点を記述する。【選択肢A: 分極曲線測定】原理=参照電極・対極を用いた三電極法により電位を掃引し、電流応答から腐食電位・腐食電流密度・不動態化挙動を評価。アノード分極・カソード分極、タフェル外挿法による腐食速度算出。特徴=腐食速度の定量値が直接得られる一方、測定自体が試料に不可逆的な変化(分極)を与えるため同一試料での繰り返し測定には不向き。実用上の注意点=電解質組成・温度・溶存酸素など測定環境が結果に大きく影響、参照電極の選定・液絡部の設置、配線抵抗(IRドロップ)の補正、掃引速度が速すぎると平衡からのずれで誤差。【選択肢B: EIS】原理=微小振幅の交流電位を印加し周波数応答を測定、等価回路モデル(溶液抵抗・電荷移動抵抗・二重層容量等)へのフィッティングにより界面反応機構・皮膜劣化を評価。特徴=非破壊的かつ短時間で定量評価が可能、皮膜の欠陥・劣化過程を経時的に追跡できる。実用上の注意点=等価回路モデルの妥当性検証(過剰なパラメータフィッティングの回避)、多孔質皮膜・複合皮膜では単純な等価回路で表現できない場合がある、測定系の直線性・安定性・因果性(Kramers-Kronig変換による検証)への配慮。

留意点

1つに絞り込んで論じること(2手法を並列で論じると1枚に収まらず題意から外れる)。具体的な測定条件(周波数範囲、印加電位振幅など)は実務上妥当な範囲にとどめ、数値を断定的に書きすぎない。

選択科目Ⅱ-22時間

この問題に取り組んでください。

Ⅱ-2-12枚以内トレンド確度中未着手
ガラスコア基板RDL形成用・微細ビア銅めっきプロセスの新規開発
AI半導体の高性能化に伴い、従来のシリコンに代わる新たな基板材料としてガラス基板を用いたパッケージング基板が検討されている。貴社では、この基板に形成する微細な貫通ビアへボイドフリーに銅を充填する電解めっきプロセスを新規に開発することとなった。この業務を担当責任者として進めるに当たり、下記の内容について記述せよ。 (1)調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。 (2)業務を進める手順について、留意すべき点、工夫を要する点を含めて述べよ。 (3)業務を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
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出題根拠

AI半導体の高性能化に伴い、シリコンインターポーザーの代替としてガラスコア基板が注目されており、再配線層(RDL)形成での銅めっき微細化・ボイドフリー化技術が求められている。業界ロードマップでは2026年に試作、2027〜2030年に量産という時間軸。R1-II-2-2「モジュール基板配線微細化のための湿式めっき開発」と業種・技術要素は類似するが、対象基板(ガラスコア基板・RDL・貫通ビア)が異なり、2026年時点の最新技術トレンドとして題材を刷新している。TGV・ボトムアップ充填(スーパーコンフォーマル成長)・シード層形成(PVD)・促進剤/抑制剤/レベラー系添加剤といった技術記述は業界動向(DNP・東レ等の実際の技術開発事例)と整合しており、モードA検証で技術的誤りは見当たらなかった。

解答骨子

(1)調査・検討事項: ビア形状(径・アスペクト比・テーパ)とめっき浴組成・添加剤(促進剤・抑制剤・レベラー)によるボトムアップ充填(スーパーコンフォーマル成長)条件の把握/ガラス基材への密着性確保のためのシード層(スパッタ等によるPVD)形成条件/既存の関連規格・業界ロードマップ、競合技術(シリコンインターポーザー、有機基板)との比較/ガラス基板特有の課題(割れ・熱膨張係数不整合)とめっき応力の関係。(2)業務手順・留意点・工夫点: 小径テストビアでの添加剤スクリーニング→ボイド発生状況の断面観察(SEM等)によるフィードバック/めっき液の連続運転時の添加剤消耗管理・浴分析体制の構築/量産化を見据えたタクトタイムとの両立、歩留まり評価指標の設定/応力制御(めっき皮膜の残留応力によるガラス基板の反り・割れ抑制)。(3)関係者調整: 基板設計部門とのビア形状・配線ルール擦り合わせ/めっき薬品メーカーとの添加剤共同開発/品質保証部門との検査基準(ボイド率・密着性)の合意形成/量産部門への技術移管タイミングとコスト条件の調整。

留意点

ビア径・アスペクト比などの具体的数値は業界動向記事からの参考値であり要検証。答案では過度に断定的な数値を用いず、「微細ビア」「高アスペクト比」等の定性的表現を基本とすること。

要検証事項

ガラスコア基板・微細ビアの具体的寸法(ビア径・アスペクト比等)はmedia情報のみでacademic/policyの一次裏付けが取れていない。量産時期(2026年試作、2027〜2030年量産)は複数の業界報道で裏付けあり。

選択科目Ⅲ2時間

この問題に取り組んでください。

Ⅲ-13枚以内トレンド確度中未着手
PEM水電解用電極触媒における貴金属使用量低減と国産化に向けた表面技術
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーを用いた水電解による水素製造(グリーン水素)の社会実装が加速している。水電解の電極触媒には資源量が限られ供給が偏在する貴金属が用いられており、その使用量低減及び国産化が求められている。このような状況を踏まえて、金属の表面技術者として、以下の問いに答えよ。 (1)水電解用電極触媒における貴金属使用量低減と国産化に関して、表面技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。 (2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を表面技術に関する専門技術用語を交えて示せ。 (3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
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出題根拠

資源エネルギー庁の水素社会推進法のもと、PEM水電解装置における電極触媒(Ir, Pt等)のコスト低減・国産化が政策課題として継続。R7-III-1「再エネによる水の電気分解と水素製造」は電解プロセス全体(再エネ利用・水電解による水素製造)を扱うのに対し、本問は電極触媒層という表面技術に特化した切り口(貴金属使用量低減・担持技術・耐久性)に限定しており、論点の重複は限定的。水素社会推進法・PEM水電解・貴金属触媒(Ir/Pt)のコスト低減/国産化という政策文脈、コアシェル構造化・電解/無電解めっきによる選択的触媒担持・都市鉱山リサイクルといった解決策例は、モードA検証で実際の技術開発事例(東芝のIr使用量1/10化、産総研の電極作製技術等)と整合していることを確認済み。

解答骨子

(1)の観点例: 資源(調達リスク)=Ir・Ptの資源偏在と価格変動、都市鉱山からの回収・リサイクルの必要性/技術(触媒使用量低減)=触媒担持量の削減と性能(過電圧・耐久性)維持の両立/品質・耐久性=強酸性・高電位環境下での触媒溶出・担体腐食による性能劣化。(2)最重要課題は「触媒使用量低減と性能維持の両立」等。解決策例: 触媒粒子の微細化・高比表面積化による担持量削減(スパッタリング・PVDによる薄膜触媒層形成)/非貴金属系担体・複合化(コアシェル構造、卑金属コアへの貴金属薄膜被覆)による使用量低減/電解めっき・無電解めっきを応用した選択的触媒担持技術/都市鉱山からの使用済み触媒回収・再資源化プロセスの構築。(3)のリスク例: Type A(新技術固有)=薄膜化・コアシェル化による触媒層の耐久性低下(酸化・剥離)、長期信頼性データの不足/Type B(適用範囲拡大)=量産スケールでの膜厚均一性・再現性の確保が困難/Type C(組織・体制)=触媒開発と量産設備投資のタイミングのミスマッチ、サプライチェーンの新規構築に伴う品質保証体制の遅れ。対策例: 加速劣化試験による長期耐久性の事前評価、量産ラインでのインラインモニタリング導入、複数調達先の確保によるサプライチェーン強靭化。

留意点

Ir・Ptの資源量、触媒担持量等の定量的数値は実務上妥当な範囲の定性的表現にとどめ、断定的な数値を用いる場合は要検証と明記すること。(3)は「解決策をすべて実行しても新たに生じうるリスク」という設問構造のため、(2)で挙げた複数解決策全体を俯瞰したリスクとして記述し、個別解決策のリスクの羅列に留まらないよう注意すること。